インプラントのメリットデメリット「元歯科技工士が解説」

インプラントのメリットデメリット「元歯科技工士が解説」

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歯を失ってしまった時の治療の一つに、インプラントという選択肢があります。

インプラントは日本に取り入れられてまだ30年ほどしか経っていません。

少し前まではあまり馴染みがなかった治療法ですが、近年インプラントの治療を選択する方が増えています。

歯を失った時の治療法はインプラントの他に、入れ歯やブリッジがあります。

インプラントは入れ歯やブリッジと比べて、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

この記事で詳しく解説していこうと思います。

この記事を書いた人

歯科技工士免許。元歯科医院勤務。
二児の母です。

目次

インプラントの特徴

インプラントとは?

インプラントとは?

まずはじめに、インプラントとはどのような治療なのかを解説しようと思います。

インプラント(implant)は埋め込む」という意味になります。

歯科の「インプラント」は人工歯根のことを言います。

インプラントをあごの骨に埋め込んで、天然の歯と同じように機能させる治療をインプラント治療といいます。

インプラントは主にチタンという金属でできています。

チタンは骨との結合が強いため、固定されることで強い力がかかっても耐えることが可能なのです。

したがって、インプラントは天然の歯と同じように機能することができるのです。

インプラントの仕組み

アバットメント

インプラントは、人工歯根・人工の歯・アバットメントの3つで出来ています。

インプラントとアバットメントが一体化している、ワンピースタイプもあります。

インプラント・アパットメント・人工の歯

はじめにチタン製のインプラントをあごの骨に埋め込み、アバットメントでインプラントと人工の歯を連結します。

インプラントはただ単に「骨に埋める」というだけではなく、チタンを利用するによって顎の骨と結合します。

インプラントと顎の骨がしっかりと結合すると、しっかりとした噛み合わせが実現でき、「自分の歯のような感覚」を取り戻すことができます。

しっかりと噛む実感ができなかった入れ歯に比べ、インプラントは自分の歯のようにしっかり噛むことができます。

ブリッジ・入れ歯との違い

歯を失った時の治療法はインプラントの他に、ブリッジ・入れ歯があります。

このブリッジ・入れ歯との違いについて比較画像をご覧いただきながら説明していこうと思います。

項目部分入れ歯
入れ歯
ブリッジ
ブリッジ
インプラント
インプラント
食事・味覚や触感がなくなる
・食べ物がつまる
・外れやすい
・食べ物が絡みやすい・食事が味わえる
・しっかり噛める
強度・平均寿命が短い1~2年
・強く噛めない
・平均寿命は約5年
・周りの歯を痛める可能性
・ケアをすれば10年以上
影響・歯茎を痛めてしまう
・食事後に取り外して清掃が必要
・土台となる健康な歯を削る・周りの歯に影響を与えない
衛生・菌がわきやすい
・口臭の原因になる
・他の歯が虫歯になりやすい
・隙間ができやすい
・歯周病の原因になりやすい
・普通に歯磨きができる
治療・馴染むなで2ヶ月くらいかかる・一週間~一か月。・約4~6ヶ月
価格・保険で1~2万円
・保険適用外20~100万円
・保険で2~4万円。
・保険適用外30~60万円
・保険適用外30~60万円

歯をぶつけて折ってしまったなど歯の根っこの部分がある場合は、その根っこを活かして差し歯で治療することが出来ます。

根っこの部分がない場合、一般的な治療として行われるのは、ブリッジや入れ歯になります。

ブリッジは歯のない部分の両隣の歯を削り、歯をつなぎあわせた人口の歯を取り付けるものです。

それぞれの治療にはメリット・デメリットがあるのですが、歯の根っこの機能を回復し、自分の歯同様に噛めるようになるのはインプラントしかありません。

インプラント・ブリッジ・入れ歯にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
ご自身の口腔内の状態や生活スタイルに合った、適切な治療法を選びましょう。

インプラントのメリットデメリット

インプラントのメリットデメリット

ブリッジ・入れ歯との比較を説明してきましたが、インプラントのメリットデメリットをまとめてみようと思います。

インプラントのデメリット

  • 治療費が高い(約30~60万円)
  • 治療期間が高い(約4~6か月)

インプラントのメリット

  • 本物の歯のように食べ物を噛める
  • 本物の歯のように歯磨きができる
  • 周りの歯に悪い影響を与えない
  • 強度が高い
  • きちんとケアすれば10年以上長持ちする

インプラントは保険が適用されないので、治療費がブリッジ・入れ歯と比べて高額になります。
高額な治療費を支払った場合は、医療費控除制度という税金が戻ってくる制度がありますのでそちらを活用すると良いと思います。

医療費控除について詳しくまとめた記事は、こちらからご覧いただけます。

インプラントのメリットデメリットまとめ

インプラントのメリットデメリットについてご紹介させていただきました。

歯の状態は、身体全体の健康にも影響します。

口腔内の状態、予算、生活スタイルによって、ご自身に合った治療法を見つけていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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