【図解】改葬手続き|申請・費用・流れ・自分でできるお墓の引越し

改葬を検討されている方へ。

改葬手続きは、法律で定められた手順に従い、必要な許可を得ることが最も重要です

この記事では、改葬申請の流れ、必要な書類、費用、そして改葬後の納骨先について詳しく解説します。

改葬許可申請書の取得方法から、墓石の撤去費用、新しい納骨先の選び方まで、改葬に関する疑問や不安を解消するための情報が満載です

この記事でわかること

目次

改葬手続きとは|遺骨の移動手続き

改葬手続きで重要なことは、法律で定められた手順に従い、必要な許可を得ることです。

改葬とは何か

改葬とは何か?【図解】
改葬とは何か?【図解】

改葬とは、現在埋葬されている遺骨を別の場所に移すことを指します。

墓地や納骨堂に埋葬・収蔵されている遺骨を別の場所へ移すことを改葬と定義しています。

参考元:水戸市オフィシャルサイト「墓地等から遺骨を移す」(改葬許可申請)

改葬には、遺骨が埋蔵・収蔵されている墓地などの所在地である市町村から許可を得る必要があります。

改葬が必要となるケース|様々な理由

改葬申請が必要となる理由は、次のような理由が挙げられます。

改葬手続きの流れ

改葬を行う場合、大きく分けて5つのステップがあります。

次の項で詳しくご紹介します。

改葬許可申請|必要な書類と手順

改葬を行うには、市町村の許可を得る必要があります

許可を得るための申請方法と必要書類について、詳しく見ていきましょう。

改葬許可申請|必要な書類と手順
改葬許可申請|必要な書類と手順

改葬許可申請書の入手方法|自治体の公式サイトなどからダウンロード

改葬許可申請書は、自治体の公式サイトなどからダウンロードできます

【参考】船橋市の改葬許可申請書
【参考】船橋市の改葬許可申請書

申請書は、市区町村役場でも入手可能です。

申請書への記入事項

申請書には、以下の情報を記入します。

これらの情報は、正確に記入する必要があります

不明な点がある場合は、事前に調べてから記入しましょう。

必要書類一覧

改葬許可申請には、以下の書類が必要です。

埋蔵証明書は現在のお墓の管理者、受入証明書は改葬先のお墓の管理者から発行してもらう必要があります

事前に連絡を取り、発行手続きを進めておきましょう。

※市区町村により提出書類が異なる可能性もあります。

申請書の提出先

必要書類が揃ったら、市区町村役場に申請書を提出します

窓口で直接提出するほか、郵送での申請も可能です。(市区町村により異なりますので確認しましょう)

改葬許可証の交付

申請が受理されると、改葬許可証が交付されます

この許可証は、遺骨を移動する際に必要となるため、大切に保管してください。

改葬許可証は、改葬先の墓地の管理者に提出する必要があります。

改葬にかかる費用|相場と内訳

費用
費用

改葬にはさまざまな費用が発生します。費用の内訳を把握することで予算を立てやすくなります。

行政手続き費用|改葬許可申請手数料

改葬を行うためには、行政手続きが必要です。

改葬許可申請手数料は、例えば水戸市の場合は無料です

改葬許可を得るためには、市区町村役場の所衛生事業課などへの申請が必要になります。

改葬許可を得るには、市区町村役場の所管課などへ申請する必要があります。

墓石の撤去費用|石材店への依頼

墓石の撤去は、専門の石材店に依頼する必要があり、相場は1平方メートルあたり15万円〜25万円程度です。

墓石の撤去費用は、墓石の大きさや種類、作業の難易度によって変動します。

遺骨の取り出し・納骨費用|業者への依頼

遺骨の取り出しと新しい納骨先への納骨には、費用相場として5万円〜20万円程度の費用がかかります

費用は、遺骨の数や移動距離、納骨方法などによって異なります。

離檀料|寺院への支払い

離檀料は、お世話になった寺院に支払うお礼であり、費用相場は5万円〜20万円程度です。

離檀料は、寺院との関係性や地域によって大きく変動するため、事前に確認することが重要になります。

新しい墓地の費用|永代使用料、管理費

新しい墓地を利用するためには、永代使用料と管理費が必要です。

永代使用料は、墓地を永代にわたって使用する権利を得るために支払う費用で、費用相場は50万円〜200万円程度です。

管理費は、墓地の維持・管理のために毎年支払う費用で、相場は5千円〜2万円程度です。

費用項目相場備考
行政手続き費用無料市区町村による
墓石の撤去費用15万円〜25万円/㎡墓石の大きさや種類による
遺骨の取り出し・納骨費用5万円〜20万円遺骨の数や移動距離による
離檀料5万円〜20万円寺院との関係性や地域による
永代使用料50万円〜200万円墓地の場所や広さによる
管理費5千円〜2万円/年墓地の設備やサービスによる

改葬後の納骨先

改葬後の納骨先は、故人の遺志や家族の意向、費用などを考慮して最適な場所を選ぶことが重要です。

改葬後の納骨先は、故人の遺志や家族の意向、費用などを考慮して最適な場所を選びましょう。

墓地

墓地
墓地

様々な事情により、現在の墓地から他の墓地へ遺骨を移すことも選択肢の一つです。

古くからある、伝統的な供養のスタイルです。

納骨堂|都市型のコンパクトな納骨

納骨堂
納骨堂

納骨堂は、屋内型の納骨施設であり、都市部を中心に増加している新しい供養の形です。

従来の墓石を建てる形式ではなく、ロッカー式や自動搬送式など、さまざまなタイプがあります。

納骨スペースがコンパクトであるため、墓石を建てるよりも費用を抑えることができます。

また、屋内にあるため、天候に左右されずにお参りができるというメリットもあります。

納骨堂を選ぶ際には、施設の雰囲気や管理体制、供養の方法などを確認しましょう。

その他|樹木葬、海洋散骨

樹木葬、海洋散骨
樹木葬、海洋散骨

近年、自然志向の高まりとともに、樹木葬や海洋散骨といった新しい供養の形も注目されています。

樹木葬は、墓石の代わりに樹木を植え、その下に遺骨を埋葬する方法です。

自然に囲まれた環境で眠りたいという故人の遺志を尊重することができます。

海洋散骨は、遺骨を粉末状にして海に撒く方法です。

広大な海に抱かれて眠りたいという故人の希望を叶えることができます。

これらの供養方法は、従来の墓地の形式にとらわれない自由な発想が魅力ですが、法的な規制や周囲の理解など、注意すべき点もあります。

海洋散骨「シーセレモニー」

よくある質問(FAQ)

改葬許可申請はどこで行う必要がありますか?

改葬許可申請は、現在遺骨が埋葬されている墓地がある市区町村で行う必要があります。

改葬許可申請に必要な書類は何ですか?

改葬許可を申請する際は、改葬許可申請書、埋蔵証明書、受入証明書、申請者の本人確認書類などが必要です。

埋蔵証明書は現在のお墓の管理者、受入証明書は改葬先のお墓の管理者から発行してもらいます。

改葬にはどれくらいの費用がかかりますか?

改葬にかかる費用は、墓石の撤去費用、遺骨の取り出し・納骨費用、離檀料、新しい墓地の費用など、さまざまな要素によって異なります。

例えば水戸市では、改葬許可申請手数料は無料です。

改葬後の納骨先はどのような選択肢がありますか?

納骨先としては、墓地、納骨堂などがあります。

その他、樹木葬や海洋散骨といった選択肢もあります。

ご自身の希望や状況に合わせて最適な場所を選びましょう。

まとめ

改葬手続きは法律で定められた手順に従い、必要な許可を得ることが最も重要です

この記事を参考に、改葬手続きをスムーズに進めましょう。

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