「2036年の水戸」を市民みんなで考える。提案フォーラムにボランティア参加してきました

※本記事はプロモーションを含みます。

「10年後の水戸は、どんな街になっていたらいいだろう?」

そんなことを、市民同士で考えるイベントが水戸で開催されました。

2026年9月27日に開催された「市民が描く2036年の水戸 あこがれのまち水戸 市民みらい提案フォーラム2026」です。

私は今回、このイベントにボランティアとして参加しました。

実際に会場に入ってみると、さまざまな立場の人が集まり、それぞれの視点から「これからの水戸」について発表していました。

この記事では、イベントの様子と、参加して感じたことを紹介します。

※この記事はイベントにボランティアとして参加した個人の体験・感想をまとめたものです。イベントの主催者による公式な報告ではありません。

目次

「市民が描く2036年の水戸」とは?

2026年9月27日に開催される市民が描く2036年の水戸市民みらい提案フォーラムの案内チラシ
今回開催された『市民が描く2036年の水戸』のチラシ
イベント名市民が描く2036年の水戸 あこがれのまち水戸 市民みらい提案フォーラム2026
開催日2026年9月27日
内容10年後の水戸について話し合いを重ねてきた市民が発表をする場
テーマ「まちの誇り」「つながり」「すみよさ」「稼ぐ力」という4つのテーマ

「市民が描く2036年の水戸 あこがれのまち水戸 市民みらい提案フォーラム」とは、市民参加型のまちづくり組織「みと元気プロジェクト」が中心となって水戸の10年後について発表するイベントです。

10年後の2036年、水戸がどのような街になっていたいかを市民が話し合い、政策やマニフェストづくりを進める取り組みです。

リーダーの萩谷慎一さん

以下の4つのテーマに分かれてワークショップやまち歩き、ヒアリングなどが実施され、チームごとに提案の発表が行われました。

  • まちの誇り:歴史、自然、文化
  • つながり:教育、福祉、コミュニティ
  • すみよさ:都市計画、生活環境、交通
  • 稼ぐ力:産業、ビジネス、地域経済

行政に任せるのではなく、市民自身が未来を描いて話し合い、具体的な政策につなげることを目的としています。

なぜ私がボランティアとして参加することになったのか

私が今回のイベントに関わることになったのは、以前、萩谷さんと一緒に活動に関わる機会があったからです。

私と萩谷さんは以前、NPO法人教員支援ネットワークT-KNIT(ティニット)という団体で活動を共にしました。

NPO法人教員支援ネットワークT-KNIT(ティニット)の詳細はこちら

そのつながりで萩谷さんからお誘いを受け、イベントの趣旨に関心を持ち、ボランティアとして活動することになりました。

私は2026年3月よりワークショップに参加し、「水戸の人々のつながり」について数名の方と話し合いを重ねてきました。

会場にはどんな人が集まっていた?

当日は多くの市民が会場に集まり、2036年の水戸について考えました。

会場には、5〜60代くらいの方を中心に、さまざまな年代の人が集まっていました。

その中には、茨城大学の大学生も7〜8人ほど参加していました。

今回のイベントで印象的だったのは、参加者として大学生が来ていただけではなく、発表する側にも大学生が多かったことです。

大学生が中心となって取り組んでいる活動についての発表もあり、若い世代が「これからの水戸をどうしていきたいか」ということを、自分たちの視点から発表していました。

一方で、5〜60代くらいの参加者も多く、世代の違う人たちが同じ会場で「2036年の水戸」について考えているのが印象的でした。

普段の生活では、なかなか違う世代の人と一緒に「これからの水戸」について考える機会はありません。

だからこそ、こうした場で大学生から地域で暮らす大人まで、さまざまな世代が同じテーマについて意見を出し合うことには、面白さがあると感じました。

2036年の水戸について4つのテーマに分かれて提案がありました

当日は4つのテーマ(チーム)に分かれて、水戸の10年後について提案が発表されました。

  • まちの誇り
  • つながり
  • すみよさ
  • 稼ぐ力

「まちの誇り」チーム|歴史や自然、文化を未来へ

まちの誇りについて発表する茨城大学の学生

「まちの誇り」チームでは、水戸の歴史や自然、文化をこれからの世代につないでいくことについて発表がありました。

特に印象に残ったのが、「水と歴史が日常に溶け込む街」として、千波湖をもっと身近な場所にしていこうというアイディアです。

その中で発表されたのが、なんと「千波湖を泳げるようにしよう」という提案。

千波湖といえば、水戸市民にとって身近な憩いの場所です。周囲約3kmの湖で、現在は湖畔を歩いたり、走ったり、ボートに乗ったりする場所として親しまれています。

そこを「泳げる湖にする」という発想は、私にとってもかなり新鮮でした。

もちろん、現在の千波湖が自由に泳げる場所というわけではありません。今回の発表は、将来の水戸の姿を考える中で出されたアイディアの一つです。

私が面白いと感じたのは、単に「千波湖をきれいにしよう」という話ではなく、「泳げるくらいきれいな千波湖にすることで、水戸の暮らしや楽しみ方そのものを変えていこう」という発想だったことです。

千波湖は偕楽園の借景にもなっている、水戸を代表する場所の一つです。歴史や自然を大切にしながら、そこに新しい楽しみ方を加えていく。

「水戸には千波湖がある」ということを、子どもたちや若い世代がもっと身近に感じられるようになれば、郷土への愛着にもつながっていくのかもしれません。

実際、過去にはトライアスロン関係者などによる千波湖での試泳が行われた事例もありますが、現在、千波湖が常時泳げる場所として開放されているわけではありません。

だからこそ今回の「泳げる千波湖」という提案は、2036年の水戸を考えるからこそ出てきた、未来志向のアイディアとして興味深く感じました。

「今ある水戸の魅力を守る」だけではなく、「今あるものを、これからどう変えていくか」。

そんな視点で水戸の未来を考えていたのが、この「まちの誇り」チームの発表だったように思います。

つながりチームが考える「見えない孤立」

私も所属していた「つながりチーム」では、これまで「見えない孤立」について話し合ってきました。

孤立というと、「誰ともつながっていない状態」を思い浮かべがちです。でも実際には、学校や職場、家庭など、一つの場所に人間関係や役割が集中していることも、孤独につながるのではないかと考えています。

学校に行けば友達や先生がいる。職場に行けば同僚がいる。けれど、その場所から離れたときに、自分を支えてくれる人や、気軽に話せる人がいない。

だからこそ私たちは、学校や職場だけではない「もう一つのつながり」を地域の中につくっていくことが大切だと考えています。

「縦」だけではなく「斜め」のつながりを

子どもにとって、先生や家族、同級生は大切なつながりです。

でも、それだけではありません。

地域のおじさん、おばさん、近所の人、異なる世代の人、地域活動をしている人など、学校の先生や友人とは違う立場の人との「斜めのつながり」があることで、子どもはさまざまな価値観や生き方に触れることができます。

これは子どもだけではなく、大人にとっても同じです。

一つのコミュニティだけに所属するのではなく、複数の場所や人とつながることで、「こんな生き方もあるんだ」「こんな人が地域にいるんだ」と知ることができます。

そうした出会いが、自分の世界を少し広げ、孤立を防ぐ力になるのではないでしょうか。

「恩返し」ではなく「恩送り」

私たちが大切にしている考え方の一つが、「恩返しを禁止して、恩送りをする」ということです。

誰かに助けてもらったとき、「いつかその人に恩返しをしなければ」と考えると、負担に感じてしまうことがあります。

でも、受け取った優しさを、別の誰かに渡していく「恩送り」なら、優しさが一人から一人へと広がっていきます。

「助けてもらったから、今度は誰かを助けてみよう」。

そんな小さな行動が積み重なれば、地域の中で幸せが循環していくのではないかと考えています。

地域にある「居場所」を見えるようにする

そして、地域にはすでにたくさんの「居場所」があります。

子どもが遊べる場所、誰かと話せる場所、悩みを相談できる場所、ふらっと立ち寄れる場所、世代を超えて人と出会える場所。

けれど、そこに「どんな場所があるのか」「誰が利用できるのか」が分からなければ、必要としている人には届きません。

そこで、地域にすでにある居場所をマップ化するなど、「見える化」していくことにも取り組んでいきたいと考えています。

新しい居場所を一からつくるだけではなく、今あるつながりや場所を見つけ、つなぎ、必要な人に届ける。

それも私たちの大切な役割です。

「一人にならないようにする」のではなく、「一人になっても、また誰かとつながれる地域」をつくる。

そんな地域を目指して、私たちはこれからも「つながり」について考え、行動していきます。

すみよさチーム「誰もが移動を諦めない街へ」

すみよさチームでは、「誰もが移動を諦めない街へ」というテーマで話し合いが行われました。

現在、水戸市内では「バスが足りない」という課題がある一方で、バス交通会社にも予算などの制約があり、バスを増やすだけでは解決できないという難しさがあります。

また、移動に困っているのは高齢者や障がいのある人だけではありません。例えば、子どもを連れた親子など、さまざまな理由で移動に不自由を感じている人がいます。

そこで、まず「誰が、どこで、どのような移動の困りごとを抱えているのか」を調査することが大切だと考えているとのことです。

そのうえで、路線バスだけに頼るのではなく、タクシーやカーシェアなど、さまざまな移動手段を組み合わせ、それぞれの地域に合った移動支援の形をつくっていくことを目指しています。

そして、10年後には「車がなくても困らない街」を実現したいという未来像が示されました。

移動手段を増やすことだけが目的ではなく、年齢や障がい、子育てなどに関係なく、誰もが行きたい場所へ行くことを諦めなくてよい地域をつくる。そのために、地域の実際の困りごとを知るところから始めていくことが重要なのだと感じました。

稼ぐ力チーム「若者が戻り、挑戦できる街へ」

稼ぐ力チームでは、「水戸市稼ぐ力向上プロジェクト」を通して、若者が地元に戻り、さまざまなことに挑戦できる街を目指す取り組みについて発表がありました。

その一つが、SNSなどのプラットフォームを活用した情報発信です。学生が地元のお店を紹介したり、応援したりできるアプリをつくることで、若者が地域のお店や企業を知るきっかけを増やしていきます。

また、若者の起業や就職を支援するプラットフォームの構築も考えられています。地域で長く事業を続けてきたベテラン経営者と、これから挑戦したい若者をマッチングすることで、経験や知識を次の世代につなげていくことを目指します。

さらに、ラウンドワンのような若者や家族が楽しめるレジャー施設についても検討し、「働く場所」だけでなく「遊びたい、暮らしたい」と思える街にしていくことも大切だと考えています。

特に印象に残ったのは、「東京のスキル×地元の安定」という考え方です。東京などで働いて身につけた経験やスキルを、地元・水戸のビジネスに生かすことで、外で得たものを地域に還元していく。そして、それと同時に地元企業の意識改革も進めていくという考えです。

若者を単に「水戸に戻ってきてもらう」のではなく、戻ってきた若者が挑戦でき、その力を地域の企業やまちづくりに生かせる環境をつくることが重要なのだと感じました。

参加して感じたこと「水戸の未来は市民も一緒につくっていく」

今回イベントに参加して一番印象に残ったのは、「水戸の未来」というテーマを、行政や一部の人だけが考えるのではなく、市民自身が考えていたことです。

「10年後の水戸はどうなっていてほしい?」

こう聞かれても、普段の生活ではなかなか考える機会がありません。

でも、こうした場があることで、自分が暮らしている街について考えるきっかけになります。

私自身も、普段は「水戸のここが便利」「このお店が好き」といった身近な視点で街を見ています。

今回のイベントを通して、それだけではなく、「10年後もこの街で暮らしていたいと思える水戸って、どんな街なんだろう」と考えるようになりました。

街の未来は、誰かが決めてくれるものではなく、そこに暮らす一人ひとりが考えることから始まります。

大きなことをしなくても、「こんな水戸になったらいいな」と考えたり、地域の活動に参加してみたりする。

そんな小さな関わりが積み重なって、街の未来につながっていくのかもしれません。

まとめ|2036年の水戸を考えるきっかけになりました

今回は「市民が描く2036年の水戸 あこがれのまち水戸 市民みらい提案フォーラム2026」に、ボランティアとして参加しました。

運営のお手伝いをしながら、さまざまな人が水戸の未来について考えている姿を見ることができました。

私自身も、これまで以上に「水戸の10年後」を少し意識して街を見るようになりそうです。

ゆらりろぐでも、これから水戸で行われているさまざまな活動や、そこで活動する人たちについて、実際に見たり聞いたりしたことを、自分なりの視点で紹介していきたいと思います。

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