水戸というと偕楽園や弘道館が有名ですが、水戸駅から少し歩くと、昭和の空気がそのまま残る路地や商店街があちこちにあります。提灯が灯るアーケード、手書きの看板、タイル張りの店先。カメラを持って歩くと、つい足が止まる場所ばかりです。
この記事では、カメラ好きの筆者が何年もかけて撮りためた写真で、水戸の昭和レトロな町並みを3つのエリアに分けて紹介します。実際に車で回るときの駐車場の考え方や、撮影するときのマナーもまとめました。

筆者は元々昭和レトロなものが好きです。写真撮影が趣味なので、住んでいる水戸市のレトロな場所を探して散策しています。
水戸の昭和レトロ散歩はこの3エリア
今回紹介するのは、次の3エリアです。どこも水戸駅から近い中心市街地にあります。
| エリア | 雰囲気 | おすすめの時間帯 |
|---|---|---|
| 宮下銀座商店街 | 提灯とアーケードが残る飲み屋の路地 | 夕方〜夜 |
| 泉町周辺 | 古いビルのアーケードと、夜に映える建物 | 夕方〜夜 |
| 本町・ハミングロード513 | 木造の店構えが残る昔ながらの商店街 | 昼 |
車で回るならコインパーキングを拠点に
筆者はいつも車で行き、エリアごとにコインパーキングに停めて歩いています。3エリアは歩いて回れなくはないものの距離があるため、「宮下銀座と泉町」のように分けて、それぞれ近くに停めると効率よく回れます。
タイムズや特Pなどで事前に「駐車場検索」をして行くと便利です。


例えば水戸市泉町のコインパーキングだと、
- 24時間最大料金は500円~800円ほど
- 30分100円~
という料金相場になっています。
宮下銀座商店街|東照宮の下に残る提灯の路地
宮下銀座商店街は、JR水戸駅北口から歩いて5分ほど、水戸東照宮の南側の崖下にある小さな商店街です。長屋とアーケードが残り、小さな居酒屋が軒を連ねています(出典:フォートラベル)。
昼間はひっそりしていますが、日が暮れると提灯や看板に明かりが灯り、雰囲気が一変します。特に雨上がりの夜は、濡れた路面に看板の光が映り込んで、昭和の映画のワンシーンのような写真が撮れます。


濡れた路面に「夜の虫」の看板の灯りが映り込み、路地の奥まで光が続いていく景色に惹かれた一枚です。


店先に停められた年季の入ったバイクが、この路地の日常をそのまま物語っているようでシャッターを切りました。


大きな提灯に筆文字の「天ぷら」「宮のした」。木の格子戸と合わせて、昭和の飲み屋街らしさが詰まった一角です。
宮下銀座商店街は昼間はお店が閉まっているため、撮影は夕方~夜がおすすめです。
お店の看板や店内の灯りが、昭和レトロの雰囲気を引き立ててくれます。
泉町周辺|古いアーケードと夜に浮かぶ建物
泉町周辺は、かつての水戸の繁華街らしさが残るエリアです。「二番街ビル」のアーチ型のアーケードは、奥まで続く電球の光がトンネルのようで、思わずカメラを向けたくなります。


奥へ吸い込まれるように続く電球のアーチと、ゆるやかにカーブする天井に惹かれました。
夜の角地に建つ泉町会館は、丸みのある外観と明るい窓が印象的な建物です。周りが暗くなるほど窓の光が引き立つので、日没後の撮影がおすすめです。


丸みのある角の外観と横長の窓から漏れる灯り。夜の交差点で、この建物だけが浮かび上がって見えました。
泉町会館は1955年に建築された、歴史ある建築物です。現在は昭和レトロな雰囲気を残しつつ、活用されています。
1階は現在、「WINE O’CLOCK – Wine & Seasonal Yakuzen」というワインバー&シーズナル薬膳のお店になっています。
また、泉町には「金刀比羅神社」という小さな神社があります。
泉町は火事の影響で町の立て直しが行われた地域だそうです。火事を避けるために水と関係する「泉町」と名付けられた町で、海や水に関係する金刀比羅神社が崇敬されていると言われています。
出典元:まいぷれ


赤いのぼり旗が並ぶ参道の先に、明かりの灯る社殿。街なかとは思えない静けさに惹かれました。
泉町を静かに見守ってくれている金刀比羅神社。夜に訪れると、昼間とはまた違う空気に包まれていて、とても心地よい感じがしました。
本町・ハミングロード513|木造の店構えが残る商店街
ハミングロード513は、水戸市本町の商店街です(出典:ハミングロード513 LINE公式アカウント)。飲み屋街の宮下銀座や泉町とは違い、昼間に歩くと、昔ながらの暮らしの商店街の雰囲気が感じられます。
中でも目を引くのが、「チャンポン屋」です。
瓦屋根の木造の店構えに「中華そば チャンポン」の看板と「ラーメン」ののれんが掛かったお店です。店先の鉢植えや自転車まで含めて、昭和の商店街の一場面をそのまま切り取ったような景色でした。


瓦屋根に看板、赤いのれん。古い木造の建物と店先の鉢植えの緑の取り合わせに惹かれました。
| 店名 | チャンポン屋 |
| 所在地 | 〒310-0815 茨城県水戸市本町1丁目10−15 029-231-2504 |
| 営業時間 | 11:00~17:00 ※日曜日は定休日 |
夕方5時までの営業となっていますので、注意が必要です。


旧かなの「を」で始まる屋号が、シャッター一面に大きく残っているのが印象的でした。


レンガ調の外壁にレトロなロゴ、店先にずらりと並ぶ値札。昔ながらの靴屋さんの活気が伝わってきます。


色あせた日よけテントと店先に貼られたポスター。長く商いを続けてきた時間が感じられる店構えです。


レンガ張りの壁と縦書きの看板、そしてサインポール。街路樹の緑とのバランスがきれいでした。
水戸でレトロな町並みを撮るコツとマナー
撮影のコツ
- 雨上がりの夜を狙う:濡れた路面に看板や提灯の光が映り込み、写真に奥行きが出ます
- 夕暮れの「青い時間」を使う:日没直後は空がまだ明るく、看板の明かりとのバランスが取りやすい時間帯です
- 店先は正面から水平に撮る:看板と建物をまっすぐ収めると、ギャラリーで並べたときに統一感が出ます
- 路地は奥行きを意識する:アーケードや路地は、奥に向かって線が集まる構図にすると引き込まれる写真になります
水戸の昭和レトロな街並みは、オリンパス OM-D E-M1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO で撮影しました。
OM-D E-M1 Mark II:夜の街歩きにうれしい手ぶれ補正
このカメラのいちばんの魅力は、強力な手ぶれ補正です。シャッタースピードを遅くしても手持ちのままブレにくいので、三脚を使わなくても、ネオンや街灯に照らされた夜の路地をくっきり撮れます。三脚を広げにくい狭い路地や人通りのある商店街でも、気軽にシャッターを切れるのがうれしいところです。
※現行モデルはMark Ⅲです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO:これ1本で広角から望遠まで
レンズは、35mm判換算で24mm〜200mm相当をカバーするズームレンズです。街並み全体を広く写したり、古い看板やレトロな窓枠に寄って切り取ったりと、レンズを付け替えずに撮りたいものをそのまま撮れます。
防塵・防滴なので、急な小雨の街歩きでも安心です。手放せなくなるほど雰囲気のある写真が撮れることから、「悪魔のレンズ」と呼ぶ人もいるほどです。
「夜の街を手持ちで撮りたい」「レンズ交換なしで街歩きを楽しみたい」という方に、自信をもっておすすめできる組み合わせです。
撮影のマナー
- お店の人や通行人の顔が写らないように撮る。写ってしまった写真はSNSやブログに使わない。
- 営業中の店の前で長く立ち止まらない。入口をふさがない。
- 飲み屋街では、お客さんが写りやすい店内にカメラを向けない。
- 私有地や「撮影禁止」の表示がある場所には入らない。
まとめ:水戸駅の近くで昭和にタイムスリップ
夜の提灯が似合う宮下銀座と泉町、昼に歩きたいハミングロード513。水戸駅のすぐ近くに、これだけ昭和の面影が残る町並みがあります。車ならコインパーキングを拠点にエリアごとに歩くと、無理なく回れます。
偕楽園や弘道館を訪れたついでに、少し足をのばしてカメラを持って歩いてみてください。
水戸のまちのこれからについては、市民として「2036年の水戸」を考えるフォーラムに参加したときの記事でも紹介しています。
※掲載している写真は2022年〜2023年に筆者が撮影したものです。閉店したお店や、様子が変わっている場所もあります

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